遅延損害金の計算方法って?支払いが遅れた場合の対処法について

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利用しているカードローンやクレジットカードの返済期日にお金を返済できなければ「遅延損害金」を支払わなければなりません。

遅延損害金が発生すると、本来支払う必要のないお金を払わなければならないだけでなく、さまざまなリスクも発生します。

支払が遅れてしまった場合の遅延損害金の計算方法や、遅延損害金が発生したらどう対処すればよいかについて解説しますので、参考にしてください。

遅延損害金って何?

カードローンやクレジットカードなどの商品概要などを見ると、よく「遅延損害金」という言葉を見かけます。

遅延損害金とはいったいどのようなものなのでしょうか?

遅延損害金とは借金などの返済が遅れた場合のペナルティ

遅延損害金は、借りたお金を期日通りに返済できなかった場合に発生する罰金のようなものだと考えると分かりやすいです。

例えば、レンタルDVDなどを借りる時をイメージしてみてください。

約束した返却期日にDVDを返却できなければ延滞料金を取られますが、遅延損害金はそれと同じです。

遅延損害金は、利息がもっと高くなったようなものというイメージがありますが、お金を借りる時に支払う利息と遅延損害金は全く別のものなので、混同しないようにしましょう。

利息は、返済期日までに支払うお金を指しますが、それに対して遅延損害金は返済期日の翌日以降から発生するお金を指します。

両者は全く性質が異なるお金ですから、通常利息と遅延損害金が同時に発生するということはありません。

もし期日に返済すべきお金を支払えなかったときには、その翌日から遅延が解消するまでの間は利息ではなく損害遅延金を支払うことになるのですね。

遅延損害金の金利は通常の金利よりも高い

利息制限法によって、遅延損害金の上限金利は制限利率の1.46倍までと決められています。

消費者金融などでは上限金利は20%と定められていますから、この基準でいけば遅延損害金は29.2%まで設定できる計算です。

ただし、利息制限法が改正された際に、賠償利率であっても最大20%までしか設定できないと定められたので、遅延損害金の利率は最高でも20%に制限されているのです。

また、遅延損害金は、お金を借りる時に何も取り決めをしていなければ自動的に意5%に設定されますが、契約時に関して利率を設定しているのなら20%以下で設定できると決められています。

ほとんどのカードローン会社や消費者金融では、契約の際に遅延損害金の利率を設定しています。

遅延損害金の利率が通常の借入利率を下回ることはありませんから、遅延が発生すると通常の金利よりも高いお金を賠償金として支払わなければなりません。

カードローン会社名 通常利息 遅延損害金
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5% 19.94%
千葉銀行カードローン 1.7%~14.8% 19.8%
ソニー銀行カードローン 2.5%~13.8% 14.6%
イオン銀行カードローン 3.8%~13.8% 14.5%
消費者金融名 通常利息 遅延損害金
プロミス 4.5%~17.8% 20.0%
アコム 3.0%~18.0% 20.0%
アイフル 3.0%~18.0% 20.0%
SMBCモビット 3.0%~18.0% 20.0%

知っておいて!遅延損害金の計算方法

毎月の返済日に遅れてしまうと、遅延損害金を支払わなければなりません。

きちんと期日を守って返済しさえすれば一円も払わずに済むお金だということを考えると非常にもったいないですよね。

返済が遅れることによって遅延損害金がどのくらい発生するかを自分で計算してみましょう。

まずは遅延損害金の利率と遅延した日数を調べる

遅延損害金は以下の計算式で求められます。

借入残高×遅延損害金利率÷365×延滞日数

遅延損害金がいくらになるかを計算するには、利用しているカードローンやクレジットカードの遅延損害金利率と、遅延した日数を調べる必要があります。

遅延損害金利率は、商品概要説明書や契約書に記載されていますので、確認してください。

また、遅延損害金の起算日は返済日の翌日からです。

返済日は含まれないことに注意しましょう。

例えば、返済期日が1月31日なら、1月31に返済できれば遅延損害金は発生しません。

1月31日に返済ができなければ、2月1日から遅延損害金が発生します。

また、うるう年の場合は366日で計算しますので注意してください。

遅延損害金の計算シミュレーション

それでは、遅延損害金がいくらくらいになるのか実際にシミュレーションしてみたいと思います。

例えば、現在の借入残高が50万円、遅延損害金利率が20%、遅延日数が30日というケースでは、遅延損害金がいくらになるか計算してみましょう。

500,000(円)×0.20(%)÷365(日)×30(日)
=8219.17(円)

50万円の借入残高があった場合、30日間遅延をしてしまったら8,000円以上もの遅延損害金を支払わなければならないのは、やはりもったいないとしかいいようがありませんよね。

遅延損害金が発生してしまったらどうすればいい?

もし、遅延損害金が発生してしまったら、どうしたらよいでしょうか?

基本的に遅延損害金は翌月返済日に支払う

遅延損害金を支払うタイミングですが、基本的には翌日の返済日に支払うパターンが多いです。

ただし、カードローン会社によっては、延滞を解消した時に一緒に支払うこともありますので、返済日に遅れてしまったら利用しているカードローン会社にどのようにして遅延損害金を支払えばよいか確認をしておきましょう。

カードローン会社によって遅延損害金の支払い方法は異なる

また、遅延損害金の支払い方法もカードローン会社によって異なります。

  • 消費者金融の場合は、次回返済額から遅延損害金を差し引かれるケースが多い
  • 銀行カードローンの場合は次回返済額に遅延損害金を上乗せして返済するケースが多い

遅延損害金を上乗せして支払うケースでは、会員ページなどで次回いくら返済すればいいかをきちんと確認しておかなければなりませんので注意しましょう。

遅延損害金が発生してしまうとブラックリストに登録されてしまうの?

遅延損害金が発生したとしても、返済遅れてしまった期間が極めて短時間で、遅れてしまったのがその時一度限り、という場合はブラックリストには登録されないケースが多いです。

ただし、滞納している時間が短ければブラックリストに登録されることはないのだと安心してしまってはいけません。

たとえ短期間の遅延でも、それが何回も繰り返されれば、返済に対して不誠実だとみなされてブラックリストに登録されることもあります。

そもそも約束した期日までにお金を返済できなければ、遅延損害金が発生した時点で「契約が守れない利用者」として認識されるのは当然ですよね。

期日までに返済できない場合、通常の利息よりも利率の高い遅延損害金を支払わなければならないことよりも、約束を守れない利用者として信頼されなくなってしまうことの方がよほど問題が大きいということはしっかり理解しておかなくてはなりません。

一度失った信用を回復するのは非常に困難です。

返済が苦しくても遅延損害金を払わずに済ますには…

毎月の返済が苦しいのですが、何とかして遅延損害金を支払わなくても済む方法なんてあるのでしょうか?

利息のみの返済ができないかカードローン会社に相談をする

もし、どうしても通常の返済が厳しいのなら、利息のみの返済ができないかカードローン会社に相談をしてみましょう。

利息だけ確実に支払っていれば滞納扱いになることはないですし、信用情報機関に延滞情報が記載される心配もありません。

ただ、ブラックリスト入りすることは確かにありませんが、通常の返済金額より少ない金額を返済することになるので、信用情報にはそのように記載されることは承知しておいてください。

信用情報にイレギュラーな記載があれば、今後の審査に影響が出る可能性はないとはいえません。

任意整理で遅延損害金をカットするという方法も…

もし、どうしても返済が厳しくて遅延損害金を支払えないというのなら、任意整理をすることで遅延損害金をカットして返済の負担を小さくすることも可能です。

ただし、任意整理をするとブラックリスト入りしますので、今後5年間はどのローンの審査にも通過できません。

お金を借りる際には、期日通りに返済する約束をし、もし約束を守れない場合には遅延損害金を支払うという約束をしたのでしたよね。

それにもかかわらず、任意整理をすることによって遅延損害金まで支払わずに済ませてしまうわけですから、カードローン会社からの信用は全くなくなってしまうということは覚えておきましょう。

おわりに

返済日に遅れてズルズルとそのままにしていたり、借入残高が多かったりすると遅延損害金はどんどん大きくなっていってしまいます。

たとえ遅延損害金が発生しなかったとしても、遅延はあなたの信用に重大な影響を及ぼします。

普段から返済日には注意を払い、返済遅れをしないための工夫をしておきましょう。