街金とは?サラ金やヤミ金と何が違うのか?

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お金を貸す業者にもいろいろありますが、近頃は「街金」という言葉もあまり聞かなくなりました。

ところで、「街金」って、「サラ金」や「闇金」などと言葉の感じが似ていますが、その違い、分かりますか?
街金とは何なのか、そのサービス内容やメリット・デメリットについて調べてみたいと思います。

街金っていったい何?

「街金」と聞くと、ちょっと怪しい金融業者をイメージしてしまう人もいるでしょう。

でも、街金とはいったいどのような業者なのでしょうか?

街金とは地域に密着した金融業者

街金とは、地域に密着した小規模の貸金業者のことをいいます。

繁華街や商店街などの街中に店舗を構えていたので、「街角の金融屋さん」「街中にある金融業者」ということで街金と呼ばれるようになりました。

街金は、大手消費者金融のように大規模な宣伝をしていないので知名度が低いですし、闇金やサラ金という言葉と響きが似ていることもあり、なんとなく怪しい感じ、利用するのは怖そうとイメージしてしまいがちです。

貸金業者といえばアコムやプロミスなどの大手消費者金融がよく知られています。

それらの大手消費者金融と比べて規模は非常にこじんまりしていますが、街金もアコムやプロミスと同じ消費者金融なのですね。

日本全国の消費者金融一覧まとめ

適用される法律は大手消費者金融と同じ

街金は規模こそ小さいですが、れっきとした消費者金融ですから、アコムやプロミスなどの大手消費者金融と同じように貸金業法や利息制限法が適用されます。

街金を利用するのはちょっと抵抗があるという人もいるかもしれませんが、大手消費者金融と同じ法律が適用されているわけですから、街金を利用したからといって法外な高い金利を取られたり威圧的な態度で取り立てられたりする、などといったことは一切ありません。

街金の基本的なサービスの内容は、大手消費者金融や銀行カードローンと変わりありませんので安心して利用してもらって大丈夫です。

ただ、2010年に貸金業法が改正されて貸付基準が非常に厳しくなったため、現在は街金の業者数もピーク時と比べて激減しています。

「街金」、「サラ金」、「闇金」…それぞれの違いとは?

街金が安全な業者だというのは理解できましたが、他にも「サラ金」、「闇金」といった業者もあります。

これらの業者と街金との違いについても理解しておきましょう。

街金

街金は、大手消費者金融のように全国どこへ行っても支店があるわけではありません。

なかには何件も支店を持っている街金もあれば、特定の地域で1店舗だけ運営している街金もありますが、ほとんどの街金は後者です。

法律に従って営業をしている街金なら安心してお金を借りられますよ。

ただ、先にも少し説明したように、街金は大きな宣伝をしていないので大手金融業者のように知名度が高くありません。

街金だと思って借り入れをした相手が闇金だったなどということのないようにしなければなりません。

闇金についてはこの後詳しく説明していきますね。

サラ金

サラ金というのは、貸金業法が改正される以前の消費者金融の名称です。

ごく普通のサラリーマンでも手軽に融資を受けられる金融機関、ということで「サラリーマン金融」と呼ばれていたのが省略されて、サラ金という名称が生まれたのです。

サラ金とは?即日融資に対応している借りやすいサラ金はどこ?

サラ金の暗い過去

サラ金の名称が広がり始めたのは1970年代ですから、もう40年以上も前のことになります。

銀行で融資を受けられない人でも無担保で簡単にお金を借りられるサラ金のシステムはお金に困っている人に大歓迎されて一気に全国的に広まりました。

ところが当時の貸金業法は現在のように厳しいものではなかったため、金利も高く取り立ても非常に過酷なものでした。

といっても、サラ金業者が違法な営業を行っていたわけではなく、当時はそれでも適法だったのです。

やがて、多重債務に陥る人や自殺者が続出し、サラ金は大きな社会問題になっていきました。

「サラ金問題」、「サラ金地獄」という言葉も生まれ、サラ金=悪というイメージが定着してしまったのです。

今でも、サラ金と聞いていいイメージを持つ人は少ないでしょう。

サラ金から消費者金融へ

その後、サラ金の悪いイメージを払拭するために、貸金業界は新しく「消費者金融」と名乗り始めました。

さらに、サラ金業者、つまり消費者金融を取り巻く環境は次第に変化していき、貸金業法が改正されるに至っています。

サラ金=現在の消費者金融ですが、貸金業法の改正によって業務内容は大きく変化しているので企業の姿勢はまったく違うものになっているといってもよいでしょう。

現在のサラ金は安心してお金を借りられるようになっています。

闇金

闇金というのは、国や都道府県に貸金業者としての登録をしないまま、法律に定められているよりもはるかに高い違法な金利で融資を行っている業者を指します。

また、悪質な手口で利用者が借りたお金を完済させようとせず、半永久的に法外な金利を支払わせようとします。

街金やサラ金は法に従って営業している正規の業者ですが、ヤミ金は違法な業者ですから、絶対に近寄ってはいけません。

審査なしで誰でも簡単にお金を借りられる、という点を強調して利用者を誘うのが闇金業者の手口ですが、法律に従って営業を行っている業者は利用者に返済能力があるかどうかを審査しなければならないことになっています。

簡単にお金を借りられるという点を強調して集客をしようとする業者は、違法な闇金業者であると考えて間違いありませんので、充分気をつけてください。

気になるのはやはりそこ!街金の金利はどのくらい?

出資法では、業者が利用者に貸付をする場合の金利の上限を20パーセントに定めています。

また、利息制限法では貸付金額によって上限金利が定められています。

貸付金額 金利
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

従って、この2つの法律で定められた金利よりも高い金利を設定している業者は違法だということなのです。

街金は、大手消費者金融と同じで安心して利用できるといいますが、いったいどれくらいの金利でお金を借りられるのでしょうか?

主な街金の金利

街金業者名 金利
キャッシングエイワ 17.9507%~19.9436%
キャネット 15.0%~20.0%
フクホー 7.30%~18.00%
セントラル 4.80%~18.00%
アロー 15.00%~19.94%
ライフティ 8.0%~20.0%
スペース 8.0%~18.0%
AZ 7.0%~18.0%

街金業者の金利は、見てわかる通り20%を超えている業者はひとつもありません。

上限金利は18%から20%程度の業者が多く、大手消費者金融と比べるとやや高めの設定になっています。

街金では、10万円以下の少額融資を多く取り扱っていいますので金利が18%を超えることもありますが、これは利息制限法で定められた範囲内の金利ですから違法ではありません。

大手消費者金融の金利

消費者金融名 金利
プロミス 4.5%~17.8%
アコム 3.0%~18.0%
アイフル 3.0%~18.0%
SMBCモビット 3.0%~18.0%

大手消費者金融の上限金利はほとんどが18%程度です。

大手消費者金融の場合は借入限度額が10万円以上で設定されるケースがほとんどですので、上限金利も18%に設定されているのです。

銀行カードローンの金利

銀行カードローン名 金利
三菱UFJ銀行バンクイック 1.8%~14.6%
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5%
横浜銀行カードローン 1.9%~14.6%
千葉銀行カードローン 1.7%~14.8%
静岡銀行カードローンセレカ 4.0%~14.5%
イオン銀行カードローン 3.8%~13.8%
ソニー銀行カードローン 2.5%~13.8%
楽天銀行カードローン 1.9%~14.5%

銀行カードローンの上限金利は平均すると14.5%程度です。

やはり、街金や消費者金融と比較すると金利は低いですが、そのぶん審査基準は厳しめです。

街金にはこんな特徴がある!

街金のサービス内容自体は大手消費者金融と基本的には変わりませんが、街金には大手消費者金融とは異なる特徴があります。

どういった点で大手消費者金融と異なるのか、ここで街金の特徴について確認してみましょう。

街金では独自の審査基準を設定している

申込者の多い大手消費者金融では、審査時にスコアリングシステムを採用しています。

そのため、申し込み時に入力されたデータが審査基準を満たさなければその場で審査寝落ちてしまいます。

一方、街金には独自の審査基準を採用している業者が多いです。

スコアリングシステムを利用せず人の手で審査を行っていることもあって、大手消費者金融のスコアリング審査ではねられてしまった人でも返済能力があると判断されて融資を受けられるケースはいくらでもあります。

例えば、大手消費者金融の審査では過去5年以内に金融事故を起こしていれば審査に通過できる見込みはまずありませんが、街金ならブラックリスト入りしていても借り入れができる場合もあるのですね。

しかし、だからといって街金の審査基準が大手消費者金融と比べて甘いというわけではありません。

現在の返済能力を重視するからこそ、現在の借入状況などについてはかなり厳しく調査されますし、勤務先への電話連絡による在籍確認が免除されるなどといったこともまずないです。

街金の利便性はそれほど高くない

多くの街金は経営の規模が小さく、自社システムに設備投資するほどのゆとりはありません。

そのため、ローンカードを利用して自社ATMやコンビニATMで借り入れや返済ができる業者はほんの一握りです。

振り込み融資、店頭や銀行振り込みでの返済という業者が多く、利便性は決して高いわけではありませんので、その点は注意しておかなければなりません。

また、即日融資に対応できる業者も多くありますが、やはり大手消費者金融と比べて審査に時間がかかりますから、融資までのスピードは若干劣ると考えておいた方が良いでしょう。

街金の借入限度額は低め

街金業者名 借入限度額
キャッシングエイワ 1万円~50万円
キャネット 新規利用時5万円~50万円
最大300万円
フクホー 5万円~200万円
セントラル 最大300万円
アロー 最大300万円
ライフティ 1,000円~500万円
スペース 500万円まで
AZ 1万円~300万円

街金の借入限度額は大手消費者金融と比較すると低めです。

上の表では借入限度額が数百万となっている街金が多いですが、実際に借りられる金額は多くても30万円~50万円程度だと考えてください。

安全な街金の見分け方教えます!

街金とはどのような業者かについて見てきましたが、次は安全な街金の見分け方を解説していきます。

街金と闇金は一見しただけでは区別がつきにくい場合も

街金も闇金も街中の雑居ビルなどで営業していることが多く、どちらも知名度が高いわけではないため、貸金業者によほど詳しい人でなければ両者をしっかりと区別できないという点は一つ問題だといえるでしょう。

ですから、大手の業者ではないから街金だろうと思ってよく確認もせずにお金を借りてしまってはいけません。

街金を利用する場合は、必ず正規の業者であることを確認するという習慣をつけてください。

登録業者であることを必ず確認する

一番確実なのは、申し込みをする前に正規の登録業者であるかどうかを確認することです。

金融庁のホームページには「登録貸金業者情報検索サービス」がありますので、ここから検索してこれから借り入れを行おうとしている業者が登録されているかどうかを必ず確認しましょう。

貸金業登録をしている正規の業者は、この金融庁のホームページに必ず名前がありますので、検索してみたけれど業者の名前が見当たらないという場合は、その業者を利用するのは避けてください。

ちなみに、貸金業者は必ず固定電話を設置して、その番号を報告するように義務づけられており、国や都道府県に登録した電話番号は広告にも掲載するよう定められています。

従って、これから利用しようとしている業者の広告に固定電話の番号が掲載されていなければ、その業者は闇金である可能性が非常に高いといえます。

「審査なし!」の街金は要注意

街金は確かにブラック履歴があっても借り入れできる可能性がありますが、審査なしで融資してもらえるようなことは絶対にありません。

  • 審査なしで即日融資OK
  • ブラックでもすぐ借りられます
  • 多重債務者でも全く問題なし

というようなキャッチフレーズを利用している業者がいたら、それは闇金である可能性が非常に高いと考えてください。

誰でも借りられる、という文句を見ると引き寄せられてしまいそうになりますが、このような業者からお金を借りたら破滅するまで搾り取られてしまいますので、絶対に近寄ってはいけません。

安心して利用できる街金では必ず審査が行われるということを忘れないでください。

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おわりに

銀行カードローンや大手消費者金融の審査に通過できなかった人でも街金ならお金を借りられる可能性があります。

しかし、街金は利便性や金利、また借入限度額で大手には及ばない面もありますのでその点をよく理解しておかなければなりません。

また、街金の中には正規業者を装った闇金が紛れ込んでいる場合もあります。

街金を利用しようという場合には、必ず正規の登録業者であることを確認してから申し込みをしてください。