債務整理とおまとめローンは何が違う?多重債務の人はどちらを選ぶべきか

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スマートフォンを見ながら悩む男性

複数社から借金をしてしまい、返済が難しくなった人には債務整理とおまとめローンという解決手段があります。

どちらも多重債務を解決する手段ではありますが、それぞれにメリット・デメリットがありどちらを選ぶべきか人によって異なります。

それでは多重債務の人は、債務整理とおまとめローンどちらを選ぶべきなのでしょうか。

こちらの記事では、債務整理とおまとめローンどちらを選ぶべきかシチュエーション別に解決していきます。

多重債務に悩んでいる人は、こちらの記事を参考に借金を少しでも軽くしていきましょう。

債務整理とおまとめローンの主な違い

まずは債務整理とおまとめローンの主な違いを解説していきます。

仕組みの違いを知ることで自分がどちらを選ぶべきかわかってきますので、まずはしっかり仕組みを把握しましょう。

債務整理とおまとめローンの仕組みの違い

債務整理とおまとめローンでは、仕組み上大きな違いがあります。

債務整理は法律上認められている借金の整理方法で、裁判所に申し立てをする必要があります。

債務整理と一言でいっても任意整理・個人再生・特定調停・自己破産と4種類あるので、自分にあった方法が選べます。

この中でおまとめローンと似た仕組みになるのが任意整理ですね。

任意整理は債権者と相談して、未払いの利息・今後発生する利息・遅延損害金のカット交渉をします。

そのため任意整理をする中では金融機関と話をする必要があるので、弁護士など専門家に依頼するのが一般的な方法ですね。

一方おまとめローンは、金融機関が提供している金融ローンの一種。

おまとめローンに申し込みをして審査に合格すると、現在借りている借金全額を受け取り複数社に返済します。

その後借金が一社にまとめられるので、返済の手間がなくなり月々の返済額も低くなることが多いです。

つまり債務整理は法律で決められた制度、おまとめローンは金融機関の商品という違いです。

申込先や仕組みは大きく違うので、債務整理とおまとめローンの違いはしっかり認識しておきましょう。

減額されるものの違い

それでは債務整理とおまとめローンでは、具体的にどのような点に違いがあるのでしょうか。

債務整理とおまとめローンでは主に以下の3点に違いがあります。

  1. 利息や元本が減額されるかどうかの違い
  2. 信用情報がブラックになるかどうかの違い
  3. 申し込みにかかる費用の違い

それでは具体的にこれらの違いは、どのような違いがあるのでしょうか。

まずは利息や元本など、減額されるものの違いについて解説していきます。

  • 債務整理・・・債権者に交渉して利息・元本・遅延損害金などが減額されることがある
  • おまとめローン・・・借入総額が減額されることはない
    減額について債務整理とおまとめローンでは、このような違いがあります。

債務整理はどの方法を選ぶかによって違いはありますが、利息や元本が減額されることが多いです。

一方おまとめローンの場合、一社に借金をまとめるだけなので借入総額が減額されることはありません。

またおまとめローンを利用する会社によっては利息がアップすることもある点は、頭に入れておきましょう。

このため返済までの期間を考えるのであれば、債務整理の方が早く返済できるということです。

信用情報への影響の違い

債務整理とおまとめローンでは、信用情報に与える影響が以下のように違います。

債務整理 債務整理が成立するとブラック状態になるので、最低5年はクレジットカードやカードローンが作れなくなる
おまとめローン 借金が1社になるだけなので、ブラックにはならない

債務整理のデメリットとして、信用情報がブラック状態になる点が挙げられます。

信用情報がブラックになってしまうと、最低5年はクレジットカードやカードローンが作れなくなってしまいます。

そうなると生活がかなり不便になるので、できればとりたくない手段ではあります。

そのため信用情報をブラックにしたくないのであれば、おまとめローンを利用した方がいいでしょう。

申し込みにかかる費用の違い

債務整理とおまとめローンでは、申し込みにかかる費用も異なります。

債務整理は個人でも申し込みができますが、書類の準備や裁判所とのやりとりがあるので専門家である弁護士さんや司法書士さんに依頼するのが一般的です。

そのため任意整理をするときには弁護士費用が発生し、1番費用がかからない任意整理でも最低20万円ほどはかかることが多いです。

弁護士費用は借りている会社の数や借金総額によっても異なりますので、場合によってはかなりの金額がかかることもありますね。

一方おまとめローンはカードローンの一種に申し込むだけなので、費用はかかりません。

債務整理とおまとめローンでは、費用面ではこのような違いがあります。

ちなみに債務整理に関わる弁護士費用は、分割払いに対応している事務所も多くあります。

弁護士費用は払えないけど債務整理を考えているという人は、まず無料相談をしている弁護士事務所に行ってみましょう。

債務整理を利用するメリット

ここまで債務整理とおまとめローンの違いについて解説してきました。

これらを認識した上で、債務整理を利用するメリットについて解説していきます。

弁護士さんに依頼することでスムーズに手続きが進む

債務整理を利用するメリット1つ目は、弁護士さんに依頼することで手続きがスムーズに進むことです。

債務整理は個人で申し込むこともできますが、弁護士さんに依頼することが一般的です。

弁護士さんに依頼すると債務整理に関する書類作成の手伝いや、裁判所とのやりとりもしてもらえるので、手続きはスムーズに進んでいきますね。

おまとめローンの場合審査があるので審査に通らないケースもありますが、債務整理の場合弁護士さんに依頼すれば、かなり高い確率で債務整理の認可が下ります。

スムーズに手続きが進むということは、かなり大きなメリットではないでしょうか。

利息や元金を減らすことができる

債務整理を利用するメリット2つ目は、利息や元本を減らすことができる点です。

債務整理には任意整理や個人再生などいくつかの方法がありますが、いずれの方法でも利息や元本が減ることが多いです。

とくに個人再生をした場合元本が5分の1ほどになるので、元本がかなり減って返済がかなり楽になります。

利息や元本が減るということは、それだけ返済までの時間が短くなるということ。

少しでも早く借金を返済したいという人は、債務整理を利用するメリットになるでしょう。

債権者からの督促がストップする

債務整理を利用するメリット3つ目は、債権者からの督促がストップすることです。

弁護士さんに債務整理を依頼すると、まず債権者に対して受任通知というものを送付してくれます。

受任通知が送付されると債権者は債務者に対して督促ができなくなるので、債権者から電話がかかってくることがなくなります。

債務整理をすると信用情報がブラックになってしまうというデメリットがありますが、すでに支払いが61日以上遅れている人にはあまり関係がありません。

またそのような状態であれば、おまとめローンの審査に合格する可能性もかなり低いです。

返済が遅れていると毎日債権者から電話がかかってくるので、精神的なダメージも受けてしまいます。

そういった点も考えると、債権者からの督促がストップするというのは大きなメリットです。

一度落ち着いて借金を整理するためにも、債務整理をするという選択肢を考えてもいいのではないでしょうか。

おまとめローンを利用するメリット

それではおまとめローンを利用するメリットは、どのような点があるのでしょうか。

信用情報に影響がでない

おまとめローンを利用するメリット1つ目は、信用情報に影響がでない点です。

おまとめローンはカードローン会社が提供する金融商品の一つなので、返済をしっかりしていれば信用情報がブラックになることはありません。

そのため現状返済に遅れていない人であれば、債務整理よりもおまとめローンを選択する人が多いですね。

おまとめローンは複数社の借り入れを1社にまとめるため、借入額がまとまった金額になります。

そのため審査も通常のカードローンより厳しいですが、信用情報に影響がないという点は何よりのメリットです。

信用情報をいい状態に保ちたいという人は、おまとめローンを利用した方がいいですね。

金利や月々の返済額が減らせる

おまとめローンを利用するメリット2つ目は、金利や月々の返済額が減らせる点です。

おまとめローンの金利や月々の返済額は、どの会社に申し込みをするかによって変わりますが、金利の安い会社の審査に合格できれば、金利が減らせることもあります。

また月々の返済額については少なくなることが多いので、返済面ではかなり楽になるでしょう。

ただし申し込みをする会社によっては金利が上がってしまうケースがあるので注意しましょう。

また月々の返済額が減ったとしても、金利がアップしていると最終的な返済金額がアップしてしまうケースもありますね。

そのためおまとめローンの申し込みをするときは、最終的な返済金額がいくらになるかも計算したうえで申し込みをしましょう。

多重債務の人は債務整理とおまとめローンどちらを選ぶべき?

ここまで債務整理とおまとめローンの違い、それぞれのメリットを解説してきました。

それでは実際多重債務の人は、債務整理とおまとめローンどちらを選ぶべきなのでしょうか。

ここからは具体的にどちらを選べばよいか解説していきます。

返済計画がある程度立てられる人はおまとめローンがオススメ

現在の抱えている借金の返済計画がある程度立てられているけど、月々の返済額が減らしたい人はおまとめローンの方がオススメです。

おまとめローンは信用情報に影響がでないので、今後のことを考えるとおまとめローンで借金をまとめて返済した方がいいです。

おまとめローンの審査は通常のカードローンより厳しいので、返済がしっかりできている人しか審査に合格しません。

しかし審査に合格する人であれば、返済がしっかりできているということなので、おまとめローンを利用するメリットは大きいですね。

今後しっかり返済していける計画があるのであれば、おまとめローンを利用した方がいいでしょう。

信用情報に影響がないということは、大きなメリットですよ。

返済が立ち行かない場合は債務整理がオススメ

一方現在借金の返済ができておらず、返済が立ち行かない場合債務整理をオススメします。

債務整理は借金が返済できなくなった人のために、人生をやり直すために与えられた手段でもあります。

そのため借金の支払いができなくなってそのままにしておくくらいであれば、一度債務整理をして再度返済をするという方が長い目で見るといいかもしれませんね。

また現状返済が遅れているのであれば、おまとめローンの審査に合格する可能性も低いです。

そういった事も考えると、返済ができていない人は債務整理を選ぶ方をオススメします。

債務整理をする場合まずは弁護士さんに相談を

返済ができていないので債務整理をする場合、弁護士さんに相談することをオススメします。

たしかに弁護士さんに依頼するとお金がかかりますが、個人でおこなう場合書類作成や裁判所とのやりとりがかなり大変です。

近年法テラスなどを利用すれば無料相談ができますし、弁護士費用の分割支払いも可能ですね。

個人で申し立てをして認可が下りなかった場合、再度申し込みをするのはかなり大変です。

そういったリスクも考えると、債務整理をする場合弁護士さんに依頼することをオススメします。

債務整理とおまとめローンを利用して多重債務から抜け出そう

ここまで債務整理とおまとめローンの違いについて解説してきました。

多重債務になってしまった人でも、債務整理やおまとめローンを利用すれば多重債務から抜け出せるチャンスは十分にあります。

逆に多重債務の人は何もしないと支払いがだんだん苦しくなってしまい、取り返しのつかないことになってしまうことがあります。

債務整理とおまとめローンを活用できれば多重債務から抜け出せる一歩になるので、自分にあった方法を選んで多重債務から抜け出しましょう。